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1994 年度 実績報告書

慢性肝疾患における細胞外マトリックス分解酵素阻害因子に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670553
研究種目

一般研究(C)

研究機関鳥取大学

研究代表者

村脇 義和  鳥取大学, 医学部・附属病院, 講師 (90144659)

キーワード慢性肝疾患 / TIMP-1
研究概要

血中TIMP-1濃度は慢性非活動性肝炎、慢性活動性肝炎、肝硬変と肝病変の進展とともに増加し、組織学的肝線維化の程度と密接に関連されていることを明らかにしたが、本年度、肝細胞癌での血中TIMP-1濃度が肝硬変より明らかに高いこと、この増加は腫瘍径の増大と平行していること、さらにTIMP生成促進サイトカインTGF-β1の血漿濃度と密接に関連していることを報告した(薬理と治療)。また慢性ウイルス性肝疾患でB型とC型ではその臨床病態が異なっているが、両群で血清TIMP-1濃度には差がないことを明らかにしJ Hepatolに受理され印刷中である。
更に、肝疾患でのTIMP-1量と血漿TIMP-1量との関係を明らかにするため実験を進めている。肝組織よりTIMP抽出方法についてTriton法、加熱法、2Mグアニジン法で検討し、2Mグアニジン法が効率が良いこと、さらに肝重量1-2mgで測定可能であり、生検肝材料で十分測定できることを確認した。現在、各種肝疾患患者での生検肝の一部を用いて測定を進めているが、現時点では生検肝材料の数が少なく正確な結論を出すに至っていない。ただ、線維化の強い症例で高い傾向を認め、血漿のその変動と似ている感触を得ている。なお、今回血中TIMP-1の測定は血小板の影響を避けるため、血漿を用いて測定しているが、血清のそれに比べて血漿では低値を示したが、血清での成績とほぼ同じ傾向を示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 村脇義和: "肝細胞癌におけるコラーゲン代謝" 薬理と治療. 23. S785-S793 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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