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1996 年度 研究成果報告書概要

特発性炎症性腸疾患の腸管粘膜内T細胞の応答性に関する分子生物学的研究-T細胞抗原レセプターVβレパートア-および抗原認識部位の解析-

研究課題

研究課題/領域番号 06670575
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器内科学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

松本 誉之  大阪市立大学, 医学部, 講師 (10209637)

研究期間 (年度) 1994 – 1996
キーワード特発性炎症性腸疾患 / 粘膜固有層リンパ球 / T細胞レパートア-
研究概要

クローン病患者の病変部粘膜においてはαβ型T細胞を主体としたリンパ球浸潤がみられる。また、様々な抗原刺激にさらされる腸管粘膜では健常者においてもCD8陽性T細胞についてはそのオリゴクローナリティーが報告されている。そこでクローン病に特異的な反応をみるために、その病変部より粘膜固有層リンパ球(LPL)を分離し、CD8陽性細胞を磁気ビーズ抗体を用いて除去したのち、残存するCD4陽性αβ型T細胞についてそのクローナリティーをPCR・SSCP法により解析した。その結果、(1)クローン病患者のLPLでは健常者や潰瘍性大腸炎患者のLPLでは見られなかったオリゴクローナリティーがみられた。(2)オリゴクローナリティーのみられたVβサブタイプは症例により異なるものの比較的共通してみられたのはVβ2、5.1、5.2、13.1、13.2であった。(3)クローン病の同一患者の異なった病変部位から分離したリンパ球を同様に解析した結果、Vβ5.2において同一のクローンがみられた。
以上の結果よりクローン病患者の病変部においてはリンパ球が、限定された種類の抗原により選択的に刺激されていることが示唆された。特に異なった病変部から共通に見いだされたT細胞クローンは、クローン病の病変形成に深く関わっている責任抗原を認識しているものと考えられ、クローン病の病因解明に一定の方向性を与えたものと思われる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Crudivlle T.Cuntrale M Matsumoto T.et al.: "Analysis of Function,Specificity and T cell receptor Expression of cloned mucosal T cells in Cvohinis diseare" Journal of Autoimmunity. 9. 193-204 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] prindeville T Cantrell M,Matsumoto T,et al.: "Analysis of Function, Specificity and T cell receptor repertoire expression of cloned mucosal T cell in crohn's disease." J.Autoimmunity. 9. 193-204 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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