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1994 年度 実績報告書

KL-6亜分子測定法の樹立と間質性肺炎における臨床的有用性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670618
研究機関愛媛大学

研究代表者

河野 修興  愛媛大学, 医学部・附属病院, 講師 (80215194)

研究分担者 横山 彰仁  愛媛大学, 医学部, 助手 (30191513)
キーワードKL-6 / KL-6亜分子 / モノクローナル抗体 / 間質性肺炎 / 血清マーカー / ムチン / MUC1 / クラスター9
研究概要

KL-6は、私達の作製したマウスモノクローナル抗体であるKL-6抗体により検出されるものである。KL-6は、高分子の糖タンパクであり、KL-6抗体はそのシアロ糖鎖に結合する。「国際肺癌研究協会(IASLC)の第3回肺細胞抗原に関するワークショプ」において、膨大な数の病理組織および各種培養細胞に対するKL-6抗体の反応性から、KL-6はクラスター9に分類された(Int J Cancer,Suppl 8,1994)。クラスター9はMUC1(ヒトムチンの1)であるが、ヒトのムチンは現在まで7種が知られており、MUC1〜7は命名されている。しかしながら、IASLCの成績は、あくまで免疫組織細胞学的検討によるものであって、KL-6分子そのものを検討したものではない。平成6年度には、抗体アフィニティーカラムとHPLCを用いて癌患者腹水からKL-6分子を精製した。精製KL-6分子のアミノ酸分析と糖分析の結果は、過去にMUC1として報告されているHMFG-1やDF3分子と類似しており、分析化学的にも、KL-6はMUC1であることが判明した。
ムチンには多数の糖鎖が結合しているため、KL-6もまた極めて多様な亜分子から構成されていることを報告してきており、すでにKL-6分子中、癌細胞特異性の高い分子としてLISA-6とCAM123-6が存在することも報告している。
平成6年度には、KL-6分子の中で、間質性肺炎において、より特異的に発現される亜分子に反応するマウスモノクローナル抗体を作製する目的で、間質性肺炎患者の剖検肺および生検肺をBALB/cマウスに免疫し、その脾細胞とマウス骨髄腫細胞を細胞融合し、融合細胞を作製した。今後、血清中のKL-6との反応性を検討していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Fujioka,S,et al.: "Ubenimax activates the E-cadherin-mediated adhesion of a breast cancer cell line YMB-S" Jpn J Cancer Res.86(in press). (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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