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1995 年度 実績報告書

HTLV-I関連脊髄症(HAM)におけるウィルス感染マクロファージの果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 06670637
研究機関金沢医科大学

研究代表者

大原 義郎  金沢医科大学, 医学部, 教授 (50203914)

キーワードHTLV-1 / TM-12細胞 / IL-6
研究概要

昨年度、ヒトマクロファージ細胞(THP-1)とHTLV-1感染リンパ球(MT-2)を混合培養することにより、HTLV-1感染THP-1細胞ヒトマクロファージ細胞(TM-12)を樹立した。本年度はこの細胞におけるサイトカインの動向を検討した。親株THP-1および感染株TM-12から、型通りRNAを抽出した。さらに各細胞をフォールボールエステル(8mg/ml,48時間)、LSP(1μg/ml,24時間)で刺激し、同じようにRNAを抽出した。各RNA1μgからcDNAを作製し、階段希釈した後、TNF-α、1L-1、1L-6、INF-_Yに関してPCRを行い、特異的バンドが検出できる最終濃度によって、mRNAを半定量したところ、TNF-α、1L-1、INF-_Yのメッセージについては、非刺激、刺激、両者において、有意な差は認められなかった。しかしIL-6においては、非刺激状態では有意な差は認められなかったものの、刺激状態ではTM-12のメッセージ量はTHP-1の4-64倍であった。ついで非刺激、刺激状態のTM-12の上清中の培養上清の1L-6量をELISAにて測定したところ、非刺激状態では有意な差は認められなかったものの、刺激状態では約2-10倍の上昇を認めた。すなわちHTLV-1感染によって、マクロファージにおけるIL-6の分泌が増強されることが示唆された。HAMの病因を考える上で興味深い。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 大原義郎(分担): "最新内科学大系第67巻(神経感染症と脱髄症患)" 中山書店(未定), (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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