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1995 年度 実績報告書

筋緊張性ジストロフィー症の遺伝子異常と細胞膜傷害に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670671
研究機関東海大学

研究代表者

吉井 文均  東海大学, 医学部, 講師 (90130103)

研究分担者 尾上 久一郎  東海大学, 医学部, 助手 (50276812)
吉利 味江子  東海大学, 医学部, 助手 (50183702)
大須賀 等  東海大学, 医学部, 助手 (60203775)
キーワード筋緊張性ジストロフィー症 / 3.塩基反復配列 / PCR法 / Myotonin Protein Kinase / 免疫組織染色 / イオンチャンネル / パッチクランプ法
研究概要

本研究では筋緊張性ジストロフィー症の臨床症状の多様性と遺伝子異常との対応、遺伝子異常と細胞膜、特にNa^+チャンネル、Cl^-チャンネルの変化との関係を検討することを目的とした。
1.筋緊張性ジストロフィー症(DM)のDNA解析
本研究の趣旨に同意したDM患者、正常者からのDNAを抽出し、19q13.3に存在する(CTG)の3塩基反復配列の増大をPCR法で検討した。正常者では150〜200kbの間の2本のバンドがみられたが、DM患者ではバンドは1本のみで、これは異常アレルの(CTG)反復配列の増大が大き過ぎるため、PCR法では増幅できなかったものと解釈した。現在サザンハイブリダイザーション法による検討をすすめている。
Myotonin Protein Kinase(DM-PK)の筋肉細胞内での局在の検討
MBL社製のウサギ抗DM-PKポリクロナール抗体を用いて、酵素抗体法間接法で骨格筋細胞内のDM-PKの局在を検討した。正常細胞では筋膜に沿って部分的に茶褐色の反応物質を認めたが、DM(初期)では筋膜、細胞質内のいずれにも反応物質を認めなかった。神経原製萎縮筋細胞では正常筋と同様の染色性を示したが、筋炎では筋細胞質内に茶褐色の反応物質を認め、これは再生線維の胞体内により顕著に認められた。
3.筋細胞膜のイオンチャンネルの検討
DM患者の筋組織から得た単核筋芽細胞と培養後の多核筋管細胞を用いて、細胞膜のイオンチャンネルの開閉減少による微小イオン電流をパッチクランプ法で測定した。しかし、単核筋芽細胞を用いた実験では一時的にギガシールが成立するも直ちにホールセルに移行し、記録は不能であった。また多核筋管細胞を用いた実験でもギガシールの成立に至らず、これも記録はでいなかった。現在、この問題点を検討しつつ、動物の筋細胞を用いた基礎実験を行っている。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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