研究概要 |
1.内膜由来過分極因子が血管内皮細胞からつくられている事を明らかにした 内皮細胞を除去したラット大動脈の膜電位を微小電極法でモニターした状態で牛培養大動脈内皮細胞にBradykinineを投与しその上清を添加し膜電位を検討した結果内皮細胞から因子がつくられている事が判明した。更に培養内皮細胞の代りに内膜の正常な血管からもBradykinineにより因子がつくられる事が判明した。 2.因子と酸化・還元の関係 本因子の酸化・還元による影響を調べた結果物性に酸化反応が深く関与している事が判明した。 3.因子の物性について 本因子は限外口過膜から低分子量(MW<1,000)である事が判った。 4.因子とProstaglandin代謝の関連について 本因子はリポキシゲナーゼ、cutochrome P-450、サイクロオキシゲナーゼ阻害剤において阻害されなかった
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