研究課題/領域番号 |
06670727
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
矢永 尚士 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80038702)
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研究分担者 |
熊埜御堂 彰子 九州大学, 生体防御医学研究所, 医員
松井 寛輔 九州大学, 生体防御医学研究所, 医員
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キーワード | 心不全 / 心拍変動 / アンギオテンシン変換酵素阻害剤 / 冠動脈疾患 / 精神性発汗 |
研究概要 |
(1)慢性心不全患者にホルター心電図検査を行い、心拍変動の分析を1時間毎にパワー・スペクトル解析し自律神経の評価を行った。また、従来のCV値、SD値、R-R50の分析をも行い比較検討した。その結果、心不全患者は健常人に比し夜間の心拍数の上昇と日中のR-R50の低下、夜間の高周波成分(HF),LF(低周波成分)/HFの低下を認めた。LFについては心不全患者では一日中低い傾向を示した。また、心不全患者にアンギオテンシン変換酵素(ACE)阻害剤の投与は上記の変化を改善する傾向を認めた。従って、慢性心不全患者は副交感神経機能の低下をみとめ、ACE阻害剤の投与はこの低下を抑制する作用がみられる。以上の結果は日本循環器学会九州地方会において発表した。現在、論文作成中である。 (2)冠動脈疾患において自律神経の異常によりその発作が発症する症例があり、中でも異型狭心症は種々のストレスによって心電図でのST上昇する発作が起こるとされている。我々は労作性狭心症と安静・早朝時にST上昇を伴う発作を特徴とする異型狭心症の症例について精神性発汗測定をおこない臨床的有用性ついて検討した。その結果、異型狭心症では精神性発汗は強く、労作性狭心症は正常人と変化はなかった。
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