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1994 年度 実績報告書

心疾患モデルラットとハムスターの病態評価-心エコー図、ドプラ冠血流計およびカテーテル法による-

研究課題

研究課題/領域番号 06670737
研究種目

一般研究(C)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

中川 雅夫  京都府立医科大学, 第二内科, 教授 (30079785)

キーワードSHR / WKY.NCrj / 高血圧心 / 肥大型心筋症 / 冠動脈血流波形 / ドプラプローブ / 収縮期逆流
研究概要

肥大心モデルラットの形態的異常を7.5MHz探触子を用いた断層心エコー法を用いて非侵襲的に評価し、さらに心臓カラーテル法による血行動態解析、ドプラプローブを用いて冠血流速波形解析を行った。
1.断層心エコー図法ではSHRではヒト高血圧心と類似した形態異常を、WKY/NCrjでは非対称性中隔肥大などヒト肥大型心筋症と類似した形態異常を認めた。
2.心臓カテーテル法では、心室圧曲線を2Fサイズのカテ先端型マノメーターで記録し、on-lineでコンピュータに入力解析することにより弛緩期圧時定数等の指標を求めた。SHR、WKY/NCrjの両群とも左室弛緩能が低下していることが明らかとなった。
3.麻酔開胸下に冠動脈前下行枝に吸引装置付きの20MHzのドプラプローベを心外膜側から装着し、冠血流速シグナルを記録した。血流シグナルの解析にはZero-Cross法を用い、波形パターンの時相解析を行なった。SHRでは左室弛緩能の低下や小動脈壁肥厚などに由来すると考えられる冠血流拡張期成分の異常が認められた。一方、WKY/NCrjでは左室弛緩能の低下などに由来すると考えられる冠血流拡張期成分の異常に加え、心筋線維束の配列異常や冠動脈中隔枝の走行異常などに由来すると考えられる収縮期逆流等の冠血流収縮期成分の異常も存在した。
以上より、SHR、WKY/NCrjは心形態、心血行動態のみならず冠血行動態においてもそれぞれヒト高血圧心およびヒト肥大型心筋症のモデルとなりうることが確認された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Satoshi Hirasaki: "Septal Perforators in Aortic Stenosis and in Hypertrophic Cardiomyopathy" Circulation(Suppl.). 90. 62-62 (1994)

  • [文献書誌] 島 孝友: "肥大型心筋症の超音波組織性状と心筋脂肪酸代謝及び心筋灌流異常" 核医学. 31. 742-742 (1994)

  • [文献書誌] Takatomo Shima: "Relationship among abnormalities of the ultrasonic three-layer appearance of the ventricular septum,myocardial fatty acid metabolism and perfusion in patients with hypertrophic cardiomyopathy" European Journal of Nuclcar Medicine. 21(Suppl.). 174-174 (1994)

  • [文献書誌] 平崎智士: "心疾患モデルラットにおける冠血流速波形の解析-微小ドプラプローベを用いて" 超音波医学. 21(Suppl.1). 117-117 (1994)

  • [文献書誌] 平崎智士: "肥大心モデルラットにおける冠血流波形の解析-微小ドプラプローブを用いて" Japanese Circulation Journal. 59(Suppl.1). 285-285 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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