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1994 年度 実績報告書

心血管系細胞におけるサイトカインの発現と病態への関与

研究課題

研究課題/領域番号 06670741
研究種目

一般研究(C)

研究機関自治医科大学

研究代表者

大川 藤夫  自治医科大学, 医学部, 講師 (90260827)

研究分担者 池田 宇一  自治医科大学, 医学部, 助教授 (30221063)
草野 英二  自治医科大学, 医学部, 助教授 (50102249)
島田 和幸  自治医科大学, 医学部, 教授 (90145128)
キーワードサイトカイン
研究概要

平成6年度に予定していた研究計画は、ほぼ達成でき、十分な成果を得ることが出来た.すなわち、
(1)IL-6がラット大動脈輪状標本の収縮反応を抑制し、その機序に、prostacyclin-cAMP系が関与することを明らかにした(Am J Physiol 266;H898-H902,1994).
(2)血管収縮反応におよぼす各種炎症性サイトカイン(IL-1β、IL-2,ILI-6,ILI-8)の作用をラット培養血管平滑筋細胞を用いて検討したところ、IL-1β、については一酸化窒素(NO)-cGMPが関与し、IL-6ではprostacyclin-cAMP系が関与することを明らかにした.一方、IL-2およびIL-8については共に影響を与えなかった(8th international symposium on SHR and related studies,Osaka,Japan,1994).さらに、IL-1βにおけるNO-cGMPの産生をNOが合成酵素(NOS)mRNAの発現レベルで検討し、チロシンキナーゼが深く関わっていることを明らかにした(67th scientific sessions of AHA,Dallas,1994).
(3)ラット培養心筋細胞およびメサンジウム細胞において、IL-1βは、NOおよびcGMPの産生を増強し、TGF-βはこの作用を阻害することを報告した(Life Sciences 55,1101-1108,1994 & Cyotokine 6;602-607,1994).

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] F.Ohkawa: "Inhibitory effect of interleukin 6 on vascular smooth muscle contraction." Am.J.Physiol. 266. H898-902 (1994)

  • [文献書誌] F.Ohkawa: "Effect of various inflammatory cytokines on rat vascular tone." Clinical and Experimental Pharmacology and Physiology. in press.

  • [文献書誌] H.Shindo: "Nitri oxide synthesis in rat cardiac myocytes and fibroblasts." Life Science. 55. 1101-1108 (1994)

  • [文献書誌] M.Ikeda: "Nitric Oxide Synthesis in Rat Mesangial Cells Induced by Cytokines." cytokaine. 6. 602-607 (1994)

  • [文献書誌] 大川藤夫: "インターロイキン6の血管収縮抑制作用" 医薬ジャーナル. 30. 216-221 (1994)

  • [文献書誌] 大川藤夫: "α1受容体血管収縮反応に及ぼすインターロインキン6の作用" 心臓. 26(Suppl4). 9-14 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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