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1994 年度 実績報告書

高血圧・心不全時の抹梢抵抗血管平滑筋の反応性と細胞内カルシウム濃度の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670752
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

大柳 光正  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90131573)

キーワードmyogenic response / resistenu artery / calcium ion / hypertension
研究概要

目的:高血圧での抹梢抵抗血管の反応性における細胞内Caイオンの役割とその制御機構のうち、抹梢管抵抗を形成する主要な一因子である細動脈のmyogenic response(MR)が高血圧の進展に関与しているか否かを検討し、さらにMRとの関連性が報告されている電位依存性カルシウムチャンネル(VDCC)の感受性をKCl反応とdihydropiridine系のCa拮抗薬であるnitrendipineに対するMRの抑制効果より検討し同時に細胞内Caイオン濃度の変化を検討。対象:高血圧発症前(4-5週齢)と初期(7-8週齢)の高血圧自然発症ラット(SHR)と同週齢の対照ラット(WKY)。方法;各群の右精巣挙筋の細動脈(太さ100-150μm,長さ1mm)を分離しmicropipetteにてcannulate後にMR,KCl,等の血管径を測定。またfura2を添加し血管の中心での380nmに対する340nmの蛍光強度の比(Ratio画像)をMR,KCl等の反応時に検討した。結果:MRは4-5週齢ではSHRとWKYの間に有意差がなく7-8週齢では有意にSHRにおいてMRが亢進していた。KClの濃度反応曲線のEC_<50>は4-5週齢でSHRとWKYに差がなかったが,7-8週齢ではSHRで有意に亢進していた。7-8週齢でのMRに対するnitrendipineの抑制率はSHRにおいて有意に大であった。細胞内Caイオンの変化も血管径の変化と同様の変化を示した。結語:以上より高血圧初期SHR抵抗血管において(1)高血圧の進展に伴いMR及びVDCC感受性が亢進し2)MR増強の一機序としてVDCCの感受性の亢進が関与することが推測された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渋谷純,他: "高血圧初期高血圧自然発症ラットSHR抵抗血管における血管内圧上昇に伴う〔Ca^<2+>〕i動態のinmtroによる検討" 脈管学. 34. 801- (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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