心不全での末梢抵抗血管細動脈平滑筋細胞内Caイオン濃度の変化 対象:冠動脈結紮による心不全ラット(対象;sham operationしたrat) 方法:冠動脈を結紮し8週後に臨床的、また左室拡張終期圧の20mmHg以上の上昇とmaxdP/dTの低下により心不全と確認されたratのcremasterの内径約120、長さ700μmの細動脈を実体顕微鏡下にて単離し、pipetteを両端からcanulateしbath内に取付け、倒立顕微鏡からCCDカメラを経てテレビ・モニター上の細動脈径を測定。myogenic responseを検討後、Fura II/AMを添加し1時間後再度myogenic response反応させ、細動脈平滑筋細胞内Caイオン濃度を蛍光発生装置からの340-380nmにおけるFura IIの蛍光変化を細胞内Ca ion濃度画像解析システム-すなわちCCD cameraにて撮像しdigital image processor (Argus 50)にて可視化し、反応前後のCaイオン濃度を心不全ratと対照ratにて比較し、また細胞内Caに関係している筋小胞体(SR)の機能をangiotensine II(AGII)にて血管の反応性と細胞内Ca濃度の変化を心不全と対照群にて検討した。さらに細胞外のCa濃度を0にしてAGIIにてSRから細胞内へのCaの放出に両軍にて差があるのかを検討し、心不全での末梢血管の反応における細胞内のCaイオンの役割を解明することであった。結果。myogenic responseは心不全では低下傾向を認めた。またAGIIに対する収縮反応性も対照群に比べ低下しており、AGIIに対する細胞内Ca濃度の上昇も低下していた。ただしまだnが不足しているので実験を継続中である。
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