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1994 年度 実績報告書

Gene tangetingによるex vivo遺伝子治療の基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670771
研究機関東京大学

研究代表者

成高 信一  東京大学, 医学部(病), 助手 (60179314)

研究分担者 秦 堅佐工  (社)東京都教職員互助会, 三楽病院・小児科, 科長 (70189546)
林 泰秀  東京大学, 医学部(病), 講師 (30238133)
キーワード遺伝子治療 / Wilson病
研究概要

平成6年度は次のような実験を行った。
本年度当初、基礎実験として遺伝子組み換え細胞の蛋白質発現に関する実験を行った。すなわちチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞上でヒトライソゾーム由来保護蛋白質を発現させた。ヒトライソゾーム由来保護蛋白質cDNAをコードする組み換えDNAをCHO細胞に導入し、ネオマイシン・メソトレキセート耐性細胞株を樹立した。発現蛋白質は細胞培養液中に分泌され、その機能とともに確認することができたが、回収率が比較的低いため、次に新たな培養細胞の検討を行った。腎癌由来細胞A293および肺癌由来細胞A549を対象とし同様の実験を繰り返した。その結果、A549細胞の発育と蛋白生成能はCHO細胞やA293細胞を数十倍上回ることが判明した。
一方、我々は本研究の最終目標として銅代謝異常症の一つであるWilson病の遺伝子治療を想定している。Wilson病遺伝子および本疾患の動物モデルであるLEC(Long Evans Cinnamon)ラットの遺伝子はすでにクローニングされ、約70%のホモロジーが認められた。我々はこのcDNAを入手できる予定であり、目下、LECラットのex vivo遺伝子治療を試みるべく、正常ラットを用いての基礎実験を繰り返している。ラット肝細胞分離技術の確立は本研究の基礎となるが、初年度の目標は達成したと考えられる。細胞数、回収率、生存率共に本研究を進める上で必要なレベルを確保できた。肝細胞培養、肝部分切除術に関しては、依然として改善すべき点を残しているが、次年度さらに検討していく予定である。また現在、基礎実験としてラット肝細胞におけるlac Zの導入および発現系を確立すべく準備中であり、その後LECに対し遺伝子導入を試みる予定である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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