研究概要 |
1.患者血清中の抗SEs 抗体価測定 (1)溶連菌由来スーパーアンチゲン(SEs)のうちSEA,SEC1,SEC2,SEC3,SEE,SEDの7種を用い,患者血清中の抗体価をELISA法にて測定した.Ig G抗体価に関して急性期,寛解期に分けて検討しているが,現在のところ両者間に著明な差は認めていない. (2)Ig G抗体では現在差を認めていないが症例数を増やして検討する必要がある.また急性期であればIg M抗体が発現している可能性があるため,特に急性期を重点的にIg M抗体についても検討を加える予定である.さらに粘膜での免疫反応が重要な因子と思われるのでIg Aについても検討したい. 2.SEsに対する抗体結合特異性の検討 (1)SDS-PAGEを用い,Western blot assayで検討している. バックグランドがあり,明瞭な反応線は得られていないが,コントロールと比較し,患児血清中にSEsと反応する抗体が存在する可能性は高いと思われる (2)SEs,患児血清の濃度をバックグランドが出ないように調整する必要がある.
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