研究課題/領域番号 |
06670820
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
高橋 幸博 奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (60142379)
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研究分担者 |
野並 京子 奈良県立医科大学, 医学部, 専修生
西久保 敏也 奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (20208169)
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キーワード | von Willebrand factor / von Willebrand disease / Factor VIII |
研究概要 |
I.von Willebrand factor(vWf)機能ドメインの機能 (1)vWfの第VIII因子結合ドメインを含むvWF酵素分解fragment(III-T4)を純化し、vWfのモノク-ナル抗体(MAb)でIII-T4にエピトープを有するものおよびvWfの第VIII因子結合を抑制するMAbの性状を分析した。 その結果、vWfのアミノ末端の立体構造を認識するMAb(418)とエピトープの隣接部位にエピトープを有しlinearな部位を認識するMAb(522)およびIII-T4にエピトープを有せずvWfの第VIII因子結合を完全に抑制するMAb(516)を見いだした。 (2)vWfのアミノ末端にエピトープを有しlinearな部位を認識するMAb(522)と反応しない血漿vWfを有するものを見いだし、vWfの構造を解析中である。 II.vWfの血漿vWf構造解析 (1)既に報告した血漿vWfの還元fragmentに異常を有するtypeI vWdのvWfの遺伝子解析を行いArg611→Hisへの置換を見いだした。 (2)現在上記typeI vWdの家系検索と同部の血小板GPIb結合ドメインを有するvWf A1 ループ(aa509-695)に位置することから、患者血漿vWfと血小板GPIbとの結合様式を検討中である。 (3)vWd typeIICの異常かvWF propeptide領域の異常であることが推定されており、患者還元血漿vWfの異常もみられることからどの原因について検索中である
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