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1994 年度 実績報告書

悪性腫瘍内における低酸素性組織の存在割合のイメージングに関する基礎的検討

研究課題

研究課題/領域番号 06670911
研究機関福井医科大学

研究代表者

山本 和高  福井医科大学, 医学部, 助教授 (50158268)

研究分担者 伊藤 哲  福井医科大学, 医学部, 助手 (80262616)
山田 弘樹  福井医科大学, 医学部, 助手 (70252004)
吉田 正徳  福井医科大学, 医学部, 助手 (00166969)
キーワード悪性腫瘍 / 低酸素性組織 / オートラジオグラフィ / MRスペクトロスコピー
研究概要

平成6年度においては、マウスまたはラットに悪性腫瘍を移植したin vivo実験モデルを作成した。低酸素性組織では嫌気性糖代謝が亢進しているため、オートラジオグラフィ等を用いたC-14 2-deoxyglucoseによる悪性腫瘍内への放射能集積の検討では、壊死組織以外に著明な増加が認められたが、局所血流量や酸素分圧とは、明確な相関が認められなかった。放射線増感剤として開発されたmisonidazoleやその誘導体はin vitroにおいて、低酸素細胞に取り込まれることが知られている。治療に使用される量では、その副作用が問題となるが、核医学的画像診断では、非常に微量しか必要ではないので、副作用の心配はない。放射線治療に対し抵抗性が高い低酸素性癌組織を非侵襲的に描出できれば、その臨床的意義は小さくないと考えられる。しかし、misonidazole及びその誘導体のI-125またはTc-99mによる標識は安定した結果を得ることができず、実験動物を用いたin vivoでの検討においても良好な結果は得られなかった。今後、たmisonidazole及びその誘導体をできるだけ容易に安定して標識できるような方法を検討していく予定である。また、misonidazole以外の化合物の検討も行う必要があると考えられた。MRスペクトロスコピー(MRS)では、悪性腫瘍内に嫌気性ブドウ糖代謝に由来すると考えられるlactateのピークが認められたが、これ以外には、明確な異常ピークは検出できなかった。MRSでは、さらにnoise levelを低下させて、感度を増加し、核医学イメージングと対応できるようにCSI(chemical shift imaging)の実現を目指している。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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