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1994 年度 実績報告書

PETによる癌の治療効果判定法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 06670914
研究種目

一般研究(C)

研究機関名古屋大学

研究代表者

伊藤 健吾  名古屋大学, 医学部, 講師 (70184653)

研究分担者 山田 哲也  名古屋大学, 医学部, 助手 (30252240)
池田 充  名古屋大学, 医学部, 助教授 (50184437)
石垣 武男  名古屋大学, 医学部, 教授 (60094356)
キーワードPET / FDG / VX-2腫瘍 / タリウムTlCl / FIBI / 放射線治療 / 化学療法
研究概要

当該年度はPETによる腫瘍の治療効果判定法を確立するため、第一段階として担癌ウサギを用いて基礎実験に着手した。現在実験が進行中であるため結果についての報告は次年度以降となるが、VX-2腫瘍移植家兎に放射線治療を行い、再増殖する群と再増殖しない群を早期にPETで鑑別可能かどうかを検討している。PETは2-[F-18]-2-deoxy-d-glucose(FDG)を用いている。腫瘍径、組織学的検討、抗PCNA抗体による増殖能の判定などを行いPETの結果と比較する予定である。PETと同時にT1-201-TICIまたはTc-99m-MIBIによるSPECTも比較のため施行する予定である。基礎実験の着手と同時にこれまで蓄積されてきた臨床例の解析も行った。根治的放射線治療を行った子宮頚癌6例、根治的放射線治療または化学療法を行った胸部悪性腫瘍8例を対象とし、治療の前後でFDG-PETを施行し、uptakeの指標であるDARと臨床経過との相関を調べた。子宮頚癌6例の結果では、治療後6カ月の経過観察であるが、触診、CT、MR所見とPET所見は全例で一致し、PETによる効果判定はCT、MRなどの画像診断と比し、同等あるいはそれ以上の結果が得られると思われた。胸部悪性腫瘍8例の結果では、6例のno change(NC)症例のうち照射直後のDARが高値であった2例では治療期間中から遠隔転移など病状の急激な進行を認めた。治療後の経過観察がごく短いが、CTで同じNCであっても、PETのDARを指標とすれば予後の推定に情報を付加することが示唆された。現在症例数を増やすと共に経過観察を継続している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 伊藤健吾: "画像診断の親展開-MRI、PETが可能にした病態把握-悪性腫瘍" 最新医学. 49. 96-102 (1994)

  • [文献書誌] 伊藤健吾: "最新核医学-クリニカルPETの課題-腫瘍診断へのPETの応用" 新医療. 1. 38-41 (1994)

  • [文献書誌] Kato T: "Fluorodeoxyglucose positron emission tomography in pancreatic cancer:an unsolved problem" European Journal of Nuclear Medicine. 22. 32-39 (1995)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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