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1994 年度 実績報告書

心筋症ハムスター(B10 14,6)による心筋症の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 06670916
研究種目

一般研究(C)

研究機関三重大学

研究代表者

竹田 寛  三重大学, 医学部, 助教授 (70106988)

研究分担者 多上 智康  三重大学, 医学部・附属病院, 助手 (20236376)
奥田 康之  三重大学, 医学部, 助手 (50144241)
松村 要  三重大学, 医学部・附属病院, 助教授 (70126994)
キーワード心筋症 / I^<125>-MIBG / I^<125>-BMIPP / 心筋症ハムスター(Bio14,6) / Coenzyme Q10
研究概要

1)心筋症ハムスター(Biお 14.6)に対し交感神経機能を評価する薬剤であるI^<125>-MIBG投与し、心筋摂取率の経時的変化を検討した。投与4時間後における心筋摂取率は、対照群ハムスターに比較して有意に低値を示したが、特に投与後1時間迄における急速な洗い出し冗進が顕著であった。この現象は、我々が先に人拡張型心筋症を対象として行った臨床試験より得られた知見と同等のものであった。このことより心筋症においては、組織の変性や線維化などによりI^<125>-MIBGの交感神経ニューロン内への集積が減少し、ニューロン外への非特異的集積が増加していることを示唆しており、心筋症における交感神経機能障害の病態解明に有益な情報が得られた。
2)人心筋症では心筋肥大部における脂肪酸代謝に障害のあることが知られている。その中には、遺伝子の欠損により心筋細胞のミトコンドリアの機能に障害があり、そのため脂肪酸代謝障害を有するものがあることも報告されている。またそのような症例に、心筋の脂肪酸代謝を賦活する働きを有するCoenzyme Q10を投与したところ脂肪酸代謝の改善かみられたとの報告がある。そこで心筋症ハムスター(Bio 14,6)にCoenzyme Q10を投与して心筋の脂肪酸代謝を調べる薬剤であるI^<125>-BMIPPの心筋摂取率を計測したが、Coenzyme QIOを投与しなかった群に鮫べ有意の上昇はみられなかった。このことよりCoenzyme QIOは心筋症ハムスターにおける心筋脂肪酸代謝改善に効果を有しないことが示された。これは心筋症ハムスターにおける脂肪酸代謝障害が、人の遺伝性心筋症における脂肪酸代謝障害と異なる機序を有していることを示唆しているものと考えられた。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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