研究概要 |
舌癌8例、上顎洞癌4例、中咽頭癌4例、口腔底癌3例、歯肉癌2例、硬口蓋癌1例、下咽頭癌1例の計23例について検討した。このうち、放射線治療前には20例、4Gy照射時には18例、10Gy照射時には20例、20Gy照射時には16例について、免疫組織化学染色を施行し得た。 p53(Ab-3)の発現については、+または++と判定した症例は、治療前には30.0%(6/20),4Gy照射時には38.9%(7/18),10Gy時には25.0%(5/20),20Gy時には6.3%(1/16)となった。 p53(Ab-6)の発現については、+または++と判定した症例は、治療前には10.5%(2/19),4Gy照射時には11.8%(2/17),10Gy時には5.0%(1/20),20Gy時には0%であった。 c-H-ras(Ab-1)の発現については、+または++と判定した症例は、治療前には14.3%(3/21),4Gy照射時には18.8%(3/16),10Gy時には10.0%(2/20),20Gy時には0%となった。 c-myc(Ab-1)の発現については、+または++と判定した症例は、治療前には0%、4Gy照射時には12.5%(2/16),10Gy時には4.8%(1/21),20Gy時には6.3%(1/16)であった。 ANTI-c-FOSの発現については、+または++と判定した症例は、治療前には52.4%(11/21),4Gy照射時には70.6%(12/17),10Gy時には73.7%(14/19),20Gy時には62.5%(10/16)となった。
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