研究概要 |
本年度は前年度に続き、MR fluoroscopyの脳のfunctional imaging(機能イメージング)への応用に重点をおいて、研究の継続を行った。手指の運動負荷時に本法によって、運動野近傍の脳表静脈の信号上昇がみられることに関しては「日本磁気共鳴医学会雑誌」に「MR fluoroscopyによる運動の近傍脳表静脈の同定」(16:164-166,1996)として発表することができた。引き続いて感覚や言語刺激負荷で同様の試みをボランティアを用いて行ったが、現在までのところこれらでは良好な結果は得られていない。 一方、本法の発展としてその応用的撮像法である、half-Fourier法を用いた高速T2強調像撮像法に関しては、脳表の描出(surface anatomy-scanning)、MR脳構造影-(MRcistermography)、MR脊髄造影(MR myelography)において臨床的な有用性を確認することができたその成果はそれぞれ第19回日本脳神経CI研究会(1996年1月、東京)、第24回日本磁気共鳴医学会大会(1996年9月、大磯)、第55回日本医学放射線学会総会(1996年4月、横浜)ならびにThe Gorth Scientific Meeting and Exhibition of the International Society for Magnetic Resonance in Mediine(April-May,1996,New York,USA)などにおいて発表した。またその一部は"Very rapid lumbar magneti resonance myelography with a half-Fourier single-shot turbo spin echo sequence"(International Jurnal of Neuroradiplogy 2:231-232,1996)、"Surface anatomy MR scanning of the brain using HASTE sequences"(American Journal of Roentgenology 167:1585-1587,1996)として発表した。
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