研究課題/領域番号 |
06670938
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
煎本 正博 順天堂大学, 医学部, 講師 (50232632)
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研究分担者 |
竹内 信良 順天堂大学, 医学部, 助手 (50236428)
直居 豊 順天堂大学, 医学部, 講師 (30180227)
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キーワード | 大腿骨頭壊死 / 脂肪抑制MRI / SLE / Magnetic Resonance Cholangiopancreatography / 疲労骨折 |
研究概要 |
1)家兎に実験大腿骨頭壊死症を作成し、そのMRI像と病理組織を比較する予定であったが、実験大腿骨頭壊死症作成方法に問題があり、今年度内にはMRI像を撮像することができなかった。本研究の準備段階の経験を今後の研究に生かしたい。 2)ステロイド剤を長期投与されているSLE症例のMRIによる経過観察はひきつずき継続された。昨年にひきつずき過年度のMRIで異常所見のあった症例に大腿骨頭壊死の進行が認められ、従来報告したMRI所見造影併用脂肪抑制MRIでの異常造影像)が大腿骨頭壊死症の早期所見であることが推測された。 3)本研究の臨床部門で確立された骨関節への造影剤併用脂肪抑制画像の応用による診断法は他の疾患にも応用が可能であった。スポーツ障害のひとつである疲労骨折の診断は単純X線写真では困難なことが多く、MRIが有用であるとされているが、造影剤併用脂肪抑制画像により骨折に伴う骨髄や周囲組織の浮腫や出血、骨膜反応などを鋭敏に検出することが可能になり、総説の一部をして報告した(発表予定)。 4)脂肪抑制画像法が改良し、画質が向上した。本研究で用いた両大腿骨頭部の広い範囲を撮像できる脂肪抑制画像法は大腿骨頭部以外にも応用できた。本法の応用によりMRCP(磁気共鳴膵胆管造影:magnetic resonance cholangiopancreatography)の画像を飛躍的に向上することができ、その臨床応用の結果を本研究の成果の一部として報告した。
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