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1995 年度 実績報告書

難治性うつ病患者における三環系抗うつ薬およびプローブドラッグ代謝特性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670960
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

高橋 三郎  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20079916)

研究分担者 塩入 俊樹  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40235487)
石田 展弥  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (20159742)
下田 和孝  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30196555)
キーワード難治性うつ薬 / 三環系抗うつ病 / 代謝
研究概要

本研究は、三環系抗うつ薬(クロミプラミン、アミトリプチリン、デシプラミン)およびその代謝物血中濃度に関するデータ収集とその解析、これらの薬物代謝に関与する酵素のプローブドラッグの代謝特性の解析を行って、難治性うつ病の生物学的要因を解明することを目的としている。
平成7年度のデータ収集を含めて、これまでにクロミプラミンの血漿サンプルは108名に達し、その分析から、水酸化代謝物のグルクロン酸抱合体は非抱合体に比べて約2〜3倍の高濃度で血中に存在していること、抱合率には大きな個体差が認められること、ベンゾジアゼピン系薬物の併用が抱合率を有意に低下させ、女性は男性に比べて抱合率がやや低い傾向が明らかにされた。また、臨床データの得られた大うつ病患者は65名に達し、クロミプラミンの脱メチル化が低いほど臨床効果が得られやすいことが確認された。
またアミトリプチリンの血漿サンプルは73名に達し、その水酸化代謝と脱メチル化代謝には、それぞれ8倍、19倍もの大きな個体差が認められた。しかしいずれの代謝経路においても代謝不全者の存在は確認されなかった。大うつ病患者47名を対象とした分析の結果、アミトリプチリンおよびその脱メチル化・水酸化代謝物の血中濃度測定によって、約70%の患者で、その後の臨床改善度を正しく予測できるという所見が得られた。
尚、上記の所見については、日本精神神経学会、日本臨床精神神経薬理学会での学会発表、および論文発表を行った。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shimoda,K.,et al: "Metabolism of clomipramine in a Japanese psychiatric population:significance of hydroxylation,desmethy lation and glucuron:dation" Neuropsychopharmacology. 12. 323-333 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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