研究課題/領域番号 |
06670970
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研究機関 | 兵庫県立看護大学 |
研究代表者 |
吉本 祥生 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (50030862)
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研究分担者 |
前田 潔 兵庫県立高齢者脳機能研究センター, 研究部, 部長 (80116251)
櫻井 利江 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (80254473)
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キーワード | 痴呆 / カルシウム代謝 / 骨密度 / カルシウム / 超音波 / コンピューター断層撮影 / 磁気共鳴 / エイジング・アイ |
研究概要 |
痴呆症とカルシウム代謝異常との関連を明らかにする目的で、X線二重エネルギー光子吸収法による骨密度測定機器を用い、正常者及び痴呆患者の全身・部位別(頭部、躯幹、骨盤、腰椎、上肢、下肢)骨塩量、骨密度を測定し、更に痴呆患者においては、カルシウム製剤(1日カルシウム投与量500〜800mg)投与の臨床結果、骨塩量の変化を追跡調査中である。 痴呆患者の骨塩量、骨密度の評価に関しては、対照群として健常人のデータの蓄積が必要である。現在まで18才より92才までの日本人男女400名の全身、部位別骨塩量、骨密度測定を行ない、年令、年代、男女別の分布曲線を作成中である。痴呆患者の骨塩量、骨密度の分布は、半数以上で平均以下であったが、正常又は高い症例もあり、痴呆発症の背景因子が複雑多岐にわたっていることが示唆された。痴呆患者へのカルシウム投与の臨床効果について7症例で開始したが、阪神大震災の影響で3症例の継続投与が不可能となった。4症例につき経過観察中であるが、比較的発症後の経過の短い症例では、症状の改善がみられている。客観的脳機能評価法としては、従来からの長谷川式簡易テスト、最近開発されたエイジング、アイシステム、又脳血管、血流、画像診断には、超音波法、コンピューター断層撮影法、磁気共鳴法を応用し多角的に検討中である。
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