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1996 年度 研究成果報告書概要

APOC-II遺伝子と晩期発症型アルツハイマー病との相関研究

研究課題

研究課題/領域番号 06670986
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関大阪医科大学

研究代表者

米田 博  大阪医科大学, 医学部, 助教授 (30140148)

研究分担者 堺 俊明  大阪医科大学, 医学部, 教授 (20084874)
研究期間 (年度) 1994 – 1996
キーワードアルツハイマー病 / 老年期痴呆 / 晩期発症型 / APOC-II / 相関研究
研究概要

Pericak・Vanceら(1991)は、晩期発症型アルツハイマー病が、第19番染色体長腕と連鎖することを報告し、またSchellenberg(1992)らは19番染色体上のAPOC-IIとアルツハイマー病の連鎖解析を行い、晩期発症家族性アルツハイマー病との間には弱い連鎖が認められると報告した。APOC-II遺伝子は第3イントロンに40bpの繰り返しが6回と7回見られ、この配列回数に多型性が認められる。我々はこの多型を用いて、晩期発症型弧発例アルツハイマー病患者とAPOC-IIとの相関を検討したので報告する。対象は、NINCDS-ADRDAの診断基準を用いてprobable Alzheimer's diseaseと診断された晩期発症型弧発例のアルツハイマー病患者33例及び対照群92例である。これらの対象から末梢血20ccを採血し、フェノール法によりDNAを抽出した。さらに特異的プライマーを用いて、APOC-II遺伝子の第3イントロンをPCR法により増幅した。このようにして得られたPCR生成物を、アガロースゲルで電気泳動した後、エチジウムブロマイドで染色しバンドの同定を行った。第3イントロンには多型が存在し、375bp(1),335bp(2)の2本のバンドが同定できる。375bpのバンドを1とし、335bpのバンドを2とした。遺伝子型の結果は、晩期発症型アルツハイマー病の患者群では、1-1が0名、1-2が20名、2-2が13名であるのに対し、対照群では、1-1が0名、1-2が33名、2-2が59名であった。遺伝子型1-1,1-2に有意差を認めた。遺伝子頻度の結果はアルツハイマー病群では1の遺伝子頻度は0.303,2の遺伝子頻度は0.697であった。対照群では1の遺伝子頻度は0.179,2の遺伝子頻度は0.821であった。両群間で1の遺伝子頻度に有意差があった。APOC-II遺伝子と晩期発症型アルツハイマー病との間に相関が認められたことにより、晩期発症型アルツハイマー病の発症に、APOC-II遺伝子が関与している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoneda, H. et al: "Lock of point mutation of the APP gene in sporadic Alzheimer's dizcase in Japanese" Acta Nenrol. scand.93. 138-141 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Yoneda, H.et al.: "Lack of point mutation of the APP gene in sporadic Alzheimer's disease in Japanese." Acta Neurol.Scand.93. 138-141 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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