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1994 年度 実績報告書

食事性高脂血症発症におけるカイロミクロン代謝の意義:アポ蛋白B-48の役割について

研究課題

研究課題/領域番号 06671006
研究機関東京大学

研究代表者

橋本 佳明  東京大学, 医学部(病), 助手 (40172879)

研究分担者 渡辺 毅  東京大学, 医学部(病), 助教授 (80158641)
大野 実  東京大学, 医学部(病), 助手 (00185349)
堀江 行雄  東京大学, 医学部(病), 医員 (40211552)
キーワードアポE欠損症 / カイロミクロン代謝 / アポB-48LDL / アポB-100LDL
研究概要

我々は、アポ蛋白E欠損症患者の血漿から超遠心法・アポB-100に対するモノクローナル抗体・ヘパリンカラムを用いてアポB-48LDLの精製に成功した。
アポB-48LDLはアポB-100LDLとほぼ同等の蛋白、コレステロール、中性脂肪、リン脂質の含有量をもち、電顕での粒子サイズ、アガロース電気泳動度も同じであった。
アポ蛋白の組成として、アポB-100LDLでは、アポB-100がほとんどを占めるのに対し、アポB-48LDLは、アポB-48と同程度のアポA-I、アポA-IVを有した。
放射標識したアポEを用いて、アポB-48LDLとアポB-100LDLのアポEに対する結合実験を行った結果、アポB-48LDLはより多くのアポEと結合することが判明した。
このアポEの結合に際してはアポA-I、アポA-IVの著しい減少があり、アポCの減少はほとんど認められなかった。このことからアポEの結合はアポA-I、アポA-IVとの交換によって起ることが推定された。
以上のことより、アポB-48を含むカイロミクロンは、より多くのアポEが粒子上に結合可能であり、そのため、B-100を含むリポ蛋白より代謝速度が速い可能性が示唆された。このことが、カイロミクロンが生体内ですみやかに代謝される一要因であると推定された

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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