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1994 年度 実績報告書

成長ホルモンによる遺伝子発現調節の分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671014
研究機関山梨医科大学

研究代表者

会田 薫  山梨医科大学, 医学部, 助手 (50184015)

キーワード成長ホルモン / 遺伝子発現 / 性差 / P450 / ステロイド水酸化酵素
研究概要

成長ホルモンは成長・代謝促進の上で大きな役割を担っているホルモンであるが、そのレセプター以降のシグナル伝達はほとんど明かにされていない。
マウス・ラットでは成長ホルモンの分泌パターンに性差がある。雄ではスパイク状に、雌では持続性に分泌されている。ある種の遺伝子はこの分泌パターンの違いにより調節されている。
我々は、多くの純系マウスの肝臓において雌に特異的に発現しているtestosteron 15α hydroxylase(P450 15α)をクローニングし、その発現が雄型の成長ホルモン分泌パターンによって、遺伝子の転写レベルで調節されていることを見い出した。また、各種純系マウスのmRNAレベルを検討した結果、性差の明かでないマウスが発見され、それらマウスの交配実験により、このP450 15αの発現調節には、成長ホルモンの分泌パターンに依存してトランスに働く因子が存在することが明かとなった。さらに、このP450 15α5′上流域に、成長ホルモン応答部位を決定した。
本研究においては、この成長ホルモン依存性のtrans-acting因子(DNA結合蛋白)をクローニングし、成長ホルモンの遺伝子発現調節の上で果たす役割を検討した。
P450 15aのpromoter領域に担当する2本鎖オリゴヌクレオチドをprobeとしてマウス肝のexpression cDNA libraryをscreeningし、2個のcloneを得た。(p109、p108)
p109をGluthathions-transfeverase(GST)exoressuib vectorに組み込み、p109 proteinとGSTのfusion proteinを得、その抗体を作製した。このfusion proteinを用いてSouthwestern blot及びgel shift assayを行ない、結合蛋白であることを確認した。
この抗体を用いてマウス雄及び雌の肝核蛋白をWestern blotしたが、p109がコードする蛋白に性差はなかった。
p109 insertを用いてNorthen blotを行なったが性差はなかった。
p109がコードする蛋白は、p108がコードする蛋白と相互作用することを示唆する結果を得た。
今後さらにp109のcharacterizationをすすめる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 会田薫、他: "成長ホルモンによる遺伝子発現調節に関する分子生物学的研究" 財団法人成長科学協会 研究年報. No.17. 405-410 (1993)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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