A in vivoにおける研究結果 酵素循環法を用いる微量測定技術により (1)神経組織ではGADを抑制することが判明している3‐mercaptopropionic acid(25mg及び50mg/kg体重)をWistarラット腹腔内に注射すると脳組織の海馬、視床下部、上丘、線状体、膵島においてもGABAの減少がみられた。 (2)神経組織ではGABA-Tを抑制することが判明しているsodium valproate(200mg及び400mg/kg体重)のWistarラット腹腔内への投与は脳組織の海馬、視床下部、上丘、線状体、膵島においてもGABAの増加がみられた。 B in vitroにおける研究結果 Wistarラットから単離された膵島を上記の3-mercaptopropionic acid(10^<-7>〜10^<-4>M)またはSodium valproate(10^<-7>〜10^<-4>M)とインキュベートすると膵島内GABAはそれぞれ減少または増加した。 このように、in vivoのみならずin vitroにおいても膵島内のGADやGABA-Tは中枢神経系のそれらと同様な薬剤に対する反応性を示した。従って、膵島内と中枢神経系のこれら酵素は薬物に対する反応性においてお互いに類似していることが示唆された。
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