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1995 年度 実績報告書

グルコキナーゼ(GK)遺伝子の発現異常とNIDDM

研究課題

研究課題/領域番号 06671034
研究機関山口大学

研究代表者

松谷 朗  山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (10190464)

キーワードグルコキナーゼ遺伝子 / プロモーター / NIDDM
研究概要

グルコキナーゼ遺伝子のプロモーター領域に結合する組織特異的な転写因子をクローニングすることを試みた。方法としてはヒトグルコキナーゼ遺伝子膵型プロモーターの転写開始点の約200bp上流のDNAをPCRにより32Pでラベルしてプローブを作成、ヒトインスリノーマ発現ライブラリーをスクリーニングした。しかしながら陽性クローンを得ることはできなかった。
一方、NIDDM発症候補遺伝子として肝/膵型トランスポーター(GLUT2)遺伝子、HepG2型グルコーストランスポーター(GLUT1)遺伝子、ミトコンドリア・グリセロフォスフェイトデヒドロゲナーゼ(mGPDH)遺伝子の解析も行った。GLUT1遺伝子及びGLUT2遺伝子はNIDDM患者を対象にPCR-SSCPにより遺伝子変異の同定を試みた。GLUT1遺伝子においては遺伝子変異は存在するもののすべてサイレント変異であった。GLUT2遺伝子においてはエクソン3における2種のミスセンス変異を含めて型5種類の変異が同定された。しかしGLUT2におけるミスセンス変異も家系調査では糖尿病とは連鎖していないことが明らかとなり結局、二つの候補遺伝子は日本人糖尿病における頻度の高い原因とはならないであろうと結論した。
mGPDH遺伝子に関しては、ヒト遺伝子のクローニングを終了し、PCR-SSCP法による糖尿病患者における解析が進行中である。既にアミノ酸置換を来す2種変異を同定しており、それらに関しては現在酵素活性の検討を行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tao T,Tanizawa Y,Matsutani A,Matsubara A,Kaneko T,Kaku K: ": HepG2/erythrocyte glucose transporter (GLUT1) gene in NIDDM : a population association study and molecular scanning in Japanese subjects." Diabetologia. 38. 942-947 (1995)

  • [文献書誌] Matsubara A,Tanizawa Y,Matsutani A,Kaneko T,Kaku K: ": Seqeuence variations of the pancreatic lslet/liver glucose transporter (GLUT2) gene in Japanese subjects with non- insulin-dependent diabetes mellitus." J Clin Endocrinol Metab. 80. 3131-3135 (1995)

  • [文献書誌] 松谷 朗、野田 薫、松原 淳、綾目 秀夫、田尾 健、加来浩平、兼子俊男: "ヒトGK遺伝子 プロモーター領域の多型性の意義 -プロモーター活性の検討.糖尿病記録号 1993:46-50" 豊田隆謙編, 296 (1994)

  • [文献書誌] 松谷 朗、加来 浩平: "グルコキナーゼ遺伝子とNIDDM.糖尿病記録号 1994:301-302" 島健二編, 377 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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