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1996 年度 実績報告書

腹膜透析における腹膜硬化の発症機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671149
研究機関北里大学

研究代表者

熊野 和雄  北里大学, 医学部, 講師 (80137918)

研究分担者 兵藤 透  北里大学, 医学部, 助手 (10255317)
キーワード腹膜透析 / 腹膜中皮細胞 / 腹膜線維芽細胞 / 浸透圧物質 / TGF-β_1 / glycation / CA125
研究概要

・これまで苦心していた腹膜線維芽細胞の分離・培養に成功した.そこで以下の如くヒト培養線維芽細胞と中皮細胞での各種浸透圧物質に対する増殖 ,種々の産生物の違いを検討した。各種浸透圧物質に対しては昨年までの中皮細胞での結果とほぼ同様でいずれの物質でも増殖抑制をきたしたがその程度は晶質浸透圧物質で強く膠質透透圧物質では軽微であった。
・TGF-βは中皮細胞,線維等細胞いずれでも生成されており,培養液ブドウ糖濃度の増加と伴にその生成量も増加した。これは一昨年よりのTGF-βnRNA増加とも一致するものでTGF-βはメッセージのみでなく蛋白生成も増加することが判明した.
・中皮細胞と線維芽細胞での産生物質の違いを検討したがCA125は中皮でのみ,cytokeratin fragment19は線維芽より中皮で,procullagen 1-C-peptido,prostaglindin(PGE ,6-Keto-PGF )は中皮より線維芽細胞でより産生,ピアルロン酸,インターロイキン2,6は両者でほぼ同様に産生されていた.これらのことよりCAPの排泄中のこれらの濃度変化より中央線維芽細胞の活動度を推測することが可能と考えられる.
・腹膜透析患者の腹腔内ではglycationの早期生成物であるfurosireが生成されることがin vivo,in vitro実験で証明され,CAPD患者の腹腔内ではやはりglycationが起こっていることを示唆すると思われる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Kumano K,et al: "Rolc of diaphrogmatic,viscerul and parietal pathnays inperitoncal fluid chsorption in rat pesitorol dialysis" Peritoneal Dialysis International. 16(scy li). S80-S83 (1996)

  • [文献書誌] Kumano K,et al: "Effects of vosodilators on pentoneal Solu e and flurd fooansport in rat peritoseal dialy Sis" Adrances in Peritoreal Dialysis. 12. 27-32 (1996)

  • [文献書誌] 熊野和雄 他: "貯留液量が腹膜溶質除去能および限外濾過に及ぼす影響" 人工臓器. (in press). (1996)

  • [文献書誌] 熊野和雄 他: "CAPDにおける糖化蛋白の動態" 腎と透析. (in press). (1996)

  • [文献書誌] Kumano K,et al: "Efpects efosmotic agents on hyaluronan synthesis in human peritonealmeiochelia ceels and fibnblootc" Advances in Peritoreal Dialysis. 13(in press). (1997)

  • [文献書誌] Kumano K,et al: "Kinetics of forosine and peirtosidine in CAPD patients" Advances in Peritoreal Dialysis. 13(in press). (1997)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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