研究課題/領域番号 |
06671157
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
吉岡 俊正 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (60146438)
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研究分担者 |
角田 由里 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00256512)
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キーワード | Mn-Superoxide dismutase / Antioxidant enzymes / Free radicals / Transcrptional regulation / Glomerular cells / Kidney / Electron paramaghetec resonamce / Nitric oxide |
研究概要 |
1 Mn-superoxide dismutase(SOD)遺伝子転写調節機序の解析 (1)培養糸球体細胞でグルコココルチコイドによりラットMn-SOD遺伝子転写が活性化され、遺伝子上流領域に機能的ステロイド応答要素配列があり、そしてグルココルチコイドによって抗酸化酵素が誘導された細胞は、酸化的ストレスに対する抵抗性を獲得することを明らかにした。 (2)酸化的ストレスが培養糸球体細胞で遺伝子転写活性化により抗酸化酵素を誘導することを明らかにした。ラットMn-SOD遺伝子上に酸化的ストレスの応答要素が確認された。 (3)低蛋白血症をともなうヒトネフローゼ症候群患者末梢単核球SOD活性の低下を認めた。ラットMn-SOD遺伝子断片をもつレポーター遺伝子を導入した培養腎糸球体血管内皮細胞では培養液血清濃度依存性にMn-SOD遺伝子転写が活性化された。同じ実験系で低蛋白血症をともなうネフローゼ症候群患者血清は正常者血清よりも転写活性化能が低く,ネフローゼ症候群患者におけるSOD発現低下は血清依存性遺伝子転写活性の低下によると考えられた。 2 生体内及び実験的酸化的ストレスの検出と抗酸化物質の検討 (1)細胞の酸化的障害の指標として、細胞から放出されるフリーラジカルを電子スピン共鳴法により検出する方法を確立した。さらに、急性腎障害(造影剤腎症、移植後急性拒絶反応)において患者血清が培養血管内皮細胞を刺激しフリーラジカルの放出を起こすことを明らかにした。 (2)電子スピン共鳴法を用いて一酸化窒素を検出した。各種抗酸化剤(ラザロイド、カルベジロール)および経口活性炭製剤で一酸化窒素吸着能が認められることを明らかにした。
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