研究概要 |
最適のアンチセンスプローベを選択するため次のoligonu cleotid eが検討された。TNFa:17mer-1-PO,PS,PS3,17mer-2-PO,18mer-PS3,30mer-PS3及びNF-kB:P50-PS3,P65-PS3,triplex forming oligonucletides. RAW264細胞からのLPS刺激によるTNFα産生に及ぼす上記oligonuc leotideの影響をしらべた。しかしながら、どのアンチセンスプローベにおいても有効な抑制は見られなかった。一方、センスプローベによる抑制も見られた。上記の中では17mer.triplex forming oligonucleotidesが抑制を示したが繰り返し実験を行ったところその有効性は疑問視された。 またリポゾームへのoligon ucleoti deの取り込みも必ずしも十分でなかった。以上の理由によりin vivo投与にたえるアンチセンスを得ることができなかった。しかしながら本研究の過程でTNFαのin situ hybridizationに成功した。これによりTFNαmRNAの局在が判明し、本治療の可能性が示唆された。 今回のプロジェクトでTNFα産生を抑制する有効なプローベを開発するに至らなかったがアンチセンス療法は色々な意味で魅力的な治療法である。一層の研究が期待される。
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