胆道内膵液逆流モデルを作りBOPを投与し、胆道内への十二指腸液の逆流が胆道癌の発生に及ぼす影響をみた。この結果、胆嚢・胆管癌が殆どすべてがPolyp型で発生することが明らかになった。今後はこの結果をふまえて早期胆道癌の発見につとめ、近い将来胆道ファイバーなどでPolypectomy等の処理で癌を治すも可能になるのではないかと思われる。またこれとは別に胆管壁の付属器腺より発生したと思われる癌がハムスター胆道癌短期誘発モデルでは多数認められていたがこれらの付属器腺より発生する癌が存在することは現在までは疑問視されていた。 しかし本研究の結果、その存在が確実視されるようになってきている。これらは、ヒトの場合にもあてはまると考えられ、実際にも本研究結果を発表した際に、ヒトの症例報告も同時に発表することができ論文にもその旨を記載している。今後も本研究結果をもとに胆道癌の解明につとめていきたい。
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