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1994 年度 実績報告書

腎移植長期生着者における免疫抑制剤の減量投与法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671219
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

荒川 幸平  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (20167993)

研究分担者 大森 吉弘  京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (30106405)
キーワード免疫抑制剤 / AP-1 / IL-2遺伝子 / 免疫学的寛容 / ゲル移動度テスト法
研究概要

[目的]臓器移植において移植後の免疫抑制剤の原量は症例ごとに試行錯誤しており、有用な指標は未だに確立されておらず、免疫抑制効果の的確な指標の開発が望まれる。我々は、免疫寛容状態や免疫抑制剤投与下の培養細胞ではIL-2遺伝子の転写調節領域のDNA結合蛋白のAP-1やNF-ATの発現が減弱していることに着目し、腎移植後患者でのAP-1およびNF-ATの発現量を測定し検討した。
[方法]健常人四人の末梢血よりフィコールバック重層法にてリンパ球を分離し、低張緩衝液にてリンパ球を膨化、ホモジナイザーにて細胞を破壊し16Krpmにて超遠心し核を分離し、核溶解液を作り、硫安を加え核蛋白を析出させ35Krpmにて超遠心し透析にて核抽出物を精製した。AP-1とNF-ATの認識配列を有する合成オリゴヌクレオチドに^<32>Pで標識したプローブと核抽出液を4℃にて反応させ電気泳道を行ない、ゲルシフト法によりAP-1およびNF-ATと結合したプローブをアナライザーにて核蛋白0.5μg当たりの発現量として評価した。
[結果]AP-1は健常人では3例に弱く発現を認め、PMA,PHAによる刺激では2例が増強した。また、NF-ATは健常人では3例で中等度に発現し、PMA,PHAの刺激に対し全4例が増強した。
[結語]健常人ではAP-1とNF-ATは常時も発現を認め、刺激による発現の増強傾向を認めた。今後、移植後の免疫抑制効果の指標として検討を行な予定である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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