研究分担者 |
小川 信二 東京歯科大学, 市川総合病院外科, 助手 (80224103)
正村 滋 東京歯科大学, 市川総合病院外科, 助手 (40190342)
大森 泰 東京歯科大学, 市川総合病院外科, 講師 (00169070)
小野 成夫 東京歯科大学, 市川総合病院外科, 助教授 (20124943)
田中 豊治 東京歯科大学, 市川総合病院外科, 助教授 (80085810)
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研究概要 |
臨床治験を行った。 1.対象 胃癌 stage IVb 10例,腹膜播種性再発胃癌4例の,計14例。 年齢は45〜79歳,平均62.8歳,男性8例,女性6例。 全例,P_<2〜3>で,腹水を認めた。 2.方法 3例に胃全摘,うち1例に肝,1例に横行結腸を合併切除; 1例に2/3胃切除; 2例に胃空腸吻合; 8例に単開腹を施行した。全例,上腹部正中切開で開腹した。 閉腹時に, T式シートを腹腔内腹側に留置し,リザーバーに接続し,リザーバーは開腹創の左頭側皮下に埋没した。 CBDCA 100〜300mg, VP-16 100〜200mgを術当日,または術後1週目より, 1×/週,連続4週投与を1ク-ルとした。 1ク-ウ終了後,退院。その後は外来で,経過を見ながら1×/2〜4週,同様に抗癌剤を投与した。 3.成績 14例中13例(93%)で腹水が消失,全身状態も改善し,再発の2例を除き12例(86%)が退院。在宅率は平均66.7%。術後5〜10カ月で9例が死亡。死因は肝転移6例,心筋梗塞1例,癌性イレウス2例。初発例,再発例の各2例の病理解剖所見では,いずれも腹啌内細胞診陰性, P所見も著名に改善されていた。 4.結論 本法は,腹膜播種を伴う胃癌の治療,特にQOLの改善に有効と考えられる。
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