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1996 年度 研究成果報告書概要

腹膜中皮と癌細胞間での接着因子の役割と抗接着療法による腹膜移転の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 06671241
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 消化器外科学
研究機関群馬大学

研究代表者

浅尾 高行  群馬大学, 医学部, 助手 (40212469)

研究分担者 矢沢 伸  群馬大学, 医学部, 講師 (10008386)
設楽 芳範  群馬大学, 医学部, 助手 (80251114)
長町 幸雄  群馬大学, 医学部, 教授 (30008289)
研究期間 (年度) 1994 – 1996
キーワード転移 / 癌細胞 / 細胞接着 / 接着因子 / 腹膜転移
研究概要

マウス腹膜を用いたex vivoの系を確立し、これを用いて、癌細胞と腹膜との接着因子の分子生物学的特性を明らかとし、さらに、この接着因子の阻害物質による、腹膜転移の抑制効果を検討した。
腹膜播種性転移における臓器特異性からの検討では、腹膜播種性転移を起こしやすい胃癌株(MKN45)と肝転移を起こしやすくかつ腹膜転移の少ない大腸癌の細胞株(KM12C)及び、高肝転移をおこす亜株(KM12CS)について、これまで確立した腹膜中皮との細胞接着率を測定した。その結果、胃癌では大腸癌に比べて接着率が高く、大腸癌でも高肝転移亜株は親株に比較して逆に接着率が低下していることが明らかとなった。このことは胃癌、特に低分化癌で腹膜播種が多く、大腸癌では起こりにくいという臨床的な事実と矛盾せず、(1)中皮細胞との接着能が腹膜転移の成立に重要な意義をもっていること、(2)転移の最初のステップである中皮との細胞接着が、腹膜転移における臓器特異性に関与していること、(3)この細胞接着を支配する因子として、中皮細胞上の糖転移酵素と、癌細胞上の酵素に対する基質糖鎖との親和性が関与していることが明らかとなった。そして、In vivoの系においてレクチンを抗接着剤として用いることにより、腹膜転移が抑制されることを明らかとした。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 浅尾高行: "腹膜播種性転移における臓器特異性と細胞接着" Biotherapy. 10. 49-53 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Asao T.et al: "A novel ex vivo method for assaying adhesion of cancer cells to the peritoneum." Cancer Lett. 78. 57-62 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Asao T.et al: "Fucosyltransferases of the peritoneum contributed to the adhesion of cancer cells to the mesothelium." Cancer. 75. 1539-1544 (1995)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 浅尾高行 他: "癌の腹膜播種と細胞接着" 免疫と侵襲. 3. 106-109 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 浅尾高行 他: "腹腔洗浄液中IAPによる腹腔内免疫能の評価" Biotherapy. 8. 650-652 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 1999-03-09  

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