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1994 年度 実績報告書

食道癌における転移と接着分子発現量に関する基礎的及び臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671249
研究機関東京大学

研究代表者

北山 丈二  東京大学, 医学部(病), 助手 (20251308)

研究分担者 富永 治  東京大学, 医学部(病), 助手
瀬戸 泰之  東京大学, 医学部(病), 助手 (00260498)
名川 弘一  東京大学, 医学部(病), 助教授 (80228064)
キーワード食道癌 / 転移 / 接着分子 / 免疫染色
研究概要

平成6年度には、主にラット食道癌モデルについての検討を行う予定であったが、当初の予定を変更して、まずは平成7年度に行う予定であった、ヒト食道癌を材料とした検討を先行させた。
今回は、対象をヒトの表在型食道癌標本とし、接着分子(E-cadherin,Integrin,laminin-recepter,Fibronectin-recepter,etc.)の有無、Anti Metastatic Gene Protein(nm23)の有無、Heat Shock Protain(Ubiquitin,etc.)の有無などを調べ、また実際の転移状況と比較することにより、これらの因子と癌細胞の転移能がどのように関与しているのかを明らかにする事を目標とした。
対象となるヒトの表在型食道癌標本は、当科にて切除された40症例である。この各々の症例の正常部と癌組織部位のパラフィン包埋標本を材料にして、接着分子(E-cadherin,Integrin,Iaminin-recepter,Fibronectin-recepter,etc.)、Anti Metastatic Gene Protein(nm23)、Heat Shock Protain(Ubiquitin,etc.)などの免疫染色を行なうこととした。この結果を手術時のリンパ節転移所見と比較する事により、各因子と細胞の転移能との相関を検討した。現在までに、E-cadherin、Anti Metastatic Gene Protein(nm23)、Heat Shock Protain(Ubiquitin)、Epidermal Growth Factor Receptorなどについて検討しつつある。今後は、さらに相関の見られる因子に関して、ELISA-Western blotting法による発現量の定量を行い、より詳細に検討する予定である。この知見を応用すれば、生検などによって得られた標本を解析する事でその癌細胞の転移能を予測し得ることになり、その後の治療指針を決定するという臨床応用が可能となる。また、ラット食道癌モデルを用いた基礎的検討も並行させる予定である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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