研究概要 |
平成7年度には、当初の予定どうり、ヒト食道癌を材料にした検討を進めた。対象は当科にて切除された早期食堂癌症例40症例である。この各々の症例の正常部と癌組織部位のパラフィン包埋標本を材料にして、接着分子(E-cadherin,laminin-receptor,Fibronectin-Receptor,etc.)の発現程度、Anti Metastatic gene Protein(nm23)の発現程度、Heat shock Protein(Ubiqutin,etc)の発現程度、などを調べ、この結果と各々の症例の臨床病理組織学的因子、特にリンパ節転移の有無との関係、について評価検討した。この結果、Eidermal Growth Factor Receptor(EGFR)について、その発現量と癌転移との間に有意な相関が見られており、この点に注目して検討を進めている。発現量の定量はslot bot analysys法によって行い、より詳細な検討を進めている。さらに生検標本についての解析により、癌転移能を予測することについても応用可能と考えるが、この点については今現在検討しつつある。これまでの研究成果は、第54回日本癌学会(京都)、第34回食道疾患研究会にて報告した。
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