• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1994 年度 実績報告書

多臓器不全と小腸粘膜障害との関連についての基礎的、臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671263
研究機関名古屋大学

研究代表者

宮地 正彦  名古屋大学, 医学部, 助手 (80242874)

研究分担者 近藤 哲  名古屋大学, 医学部, 講師 (30215454)
神谷 順一  名古屋大学, 医学部, 講師 (70194975)
二村 雄次  名古屋大学, 医学部, 教授 (80126888)
キーワード小腸虚血再灌流 / 小腸組織血流 / xanthine oxidase活性 / bacterial translocation
研究概要

平成6年度は以下の点について検討した。
1)小腸虚血再灌流時の腸間膜動脈血流、小腸組織血流の測定。
犬、ラットの小腸において、虚血、鬱血を作成し、トランジットタイム超音波血流計、レーザードップラー血流計を用い、腸間膜動脈血流、小腸組織血流を測定した。虚血解除後では腸間膜動脈血流、小腸組織血流は虚血前より血流量は増加したが、鬱血解除後ではこのような血流の増加は認められなかった。
2)小腸虚血再灌流時のxanthine oxidase活性の変化と組織障害の検討。
ラット小腸を用い、虚血時のxanthine oxidase活性の変化をenzyme assay法で測定し、粘膜障害の程度とxanthine oxidase活性の変化との関係について検討した。小腸粘膜内のxanthine oxidase活性は虚血時間が長くなるにつれ、増加し、1時間虚血により4倍に増加した。この変化を粘膜絨毛の先端部と基底部とに分けて検討すると、虚血により障害され易い先端部ほど、xanthine oxidase活性の増加は著明であった。
3)小腸虚血再灌流時の門脈血内への細菌の流入の検討。
ラット小腸を用い、虚血時、門脈血を採取し、培養し、細菌数を測定した。1時間の小腸虚血解除後に採取された門脈血では培養後の細菌陽性率は、63%と高率であり、1時間の小腸虚血解除後にはすでに門脈血中にbacterial translocationが起こっていることが示唆された。

URL: 

公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi