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1994 年度 実績報告書

消化器癌のホルモン療法確立に関する基礎的研究-消化管ホルモンの膵癌および胃癌に対する増殖促進作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 06671272
研究機関大阪大学

研究代表者

伊豆蔵 正明  大阪大学, 医学部, 講師 (30203045)

研究分担者 川口 学永  大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
宮田 正彦  大阪大学, 医学部, 講師 (10028631)
キーワードニューロテンシン / 胃癌 / 細胞増殖 / 消化管ホルモン
研究概要

1.ヒト胃癌細胞株(MKN-28、MKN-45、AGS、HS746-T)を12wellの培養トレイを用いて、10%FCS添加DMEMにて継代培養を行い、順次FCSの添加濃度を下げ、無血清培地での実験に備えた。
上記4種のヒト胃癌細胞株1.5×10^5個を0.1%FCS添加培養液にて2日間培養した後、無血清培地とし、10^<-8>〜10^<-13>Mのneurotensin(NT)を添加し、培養を行い、第6、8、10日目に細胞数ならびに^3H-thymidineの取り込みを測定した。
その結果、MKN-28細胞株では、10^<-8>から10^<-11>MのNT添加により対照群に比べ有意に細胞数の増加が認められた。、また、6日目の^3-thymidineの取り込みは、10^<-9>および10^<-10>MのNTにより有意に亢進しており、MKN-28細胞株に対してはNTの細胞増殖促進作用が認められた。しかし、他の細胞株においてはNTによる影響は認められなった。以上より、NTはヒト胃癌に対し、増殖促進作用を有する可能性が示唆された。
我々はこの内の一部の結果を日本消化器病学会総会にて発表し、上記全結果を第10回World Congress of Gastroenterologyにおいて発表した。
なお、膵癌細胞株に対するNTとcholecystokininの増殖促進効果に関する実験、ならびにin vivoの実験では充分な結果を得ておらず今後さらに検討を行う予定である。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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