研究課題/領域番号 |
06671277
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
辻谷 俊一 鳥取大学, 医学部・附属病院, 助手 (30188544)
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研究分担者 |
前田 迪郎 鳥取大学, 医学部, 助教授 (70032208)
池口 正英 鳥取大学, 医学部, 講師 (20193188)
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キーワード | 癌性腹膜炎 / 腹腔内化学療法 / 高出力衝撃波 / シスプラチン |
研究概要 |
Ehrlich腹水癌細胞(E細胞)をシスプラチンの希釈液(5-50μg/ml)に浮遊させ、30分培養するとE細胞内の白金の取込み量は培養液中のシスプラチン濃度に比例して増加した。またシスプラチン希釈液(10μg/ml)におけるE細胞内の白金の取込み量は培養時間とともに増加した。 E細胞細胞をddyマウス腹腔内に投与後day4に5mg/kgのシスプラチン希釈液(50μg/ml)を腹腔内投与すると、E細胞内の白金取込み量は30分で40ng/mg protein、60分で50ng/mg proteinで概ねプラトーに達した。この条件でマウスの平均生存期間は22.6日で、生食水を投与した対照群は17.0日であった。さらにE細胞をマウス腹腔内に投与して24時間後に同じ条件のシスプラチン希釈液を腹腔内投与するとマウスの平均生存期間は36.3日以上で、対照群は12.8日であった。また3mg/kgのシスプラチン希釈液(30μg/ml)をドンリュウラット腹腔内に投与し、血中・腹水中Pt濃度、血漿BUN・クレアチニンを測定し評価した。 これまで制癌剤希釈液投与に関する実験を行い、衝撃波併用化学療法の対照群となるデータを蓄積した。これを基本にして今後衝撃波併用化学療法の実験を行う。気泡注入液腹腔内投与と衝撃波照射に関する実験は鳥取大学医学部付属病院に設置された東芝メディカル製体外衝撃波結石破砕装置を用い、気泡はサンプラテック社製気泡発生注入装置を用いて滅菌ゼラチンに空気を混じて発生させるため、現在条件を設定中である。
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