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1995 年度 実績報告書

抗アンドロゲン剤の食道癌臨床応用に関するラット発癌実験を用いた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671312
研究機関東海大学

研究代表者

近藤 泰理  東海大学, 医学部, 講師 (00130063)

研究分担者 生越 喬二  東海大学, 医学部, 助教授 (30112775)
幕内 博康  東海大学, 医学部, 助教授 (80095645)
キーワード食道癌 / ラット / 男性ホルモン受容体 / Casodex / AMN
研究概要

[研究目的]
本研究の目的は,食道組織中に男性ホルモン受容体蛋白が存在し,男性ホルモン受容体蛋白阻害剤が実験食道癌に対して発癌抑制効果,治療効果,発癌予防効果が認められることを明らかにすることにより,食道癌治療におけるホルモン療法を確率する点にある。
[研究実績]
男性ホルモン受容体蛋白阻害剤Casodexの25mg/kg/dayをAMN(N-Amyl-N-methyl-nitrosamine)食道癌雄性ラットに投与し,発癌抑制効果について検討した。
AMN10週投与時の発癌率は非去勢ラットで33.3%(n=6),去勢ラットで33.3%(n=6)と去勢による差が認められなかった。非去勢ラットではAMN10週投与後Casodex10週投与群の発癌率は71.4%(n=7)であり,Casodex非投与群の発癌率77.7%(n=9)と比べ差がみられず,Casodexの発癌抑制効果が認められなかった。去勢ラットではAMN10週投与後Casodex10週投与群の発癌率は25.0%(n=8)であり,Casodex非投与群の発癌率45.4%(n=11)と比べ低下傾向がみられたが有意差がなかった。統計学的な有意差がみられたのは非去勢ラットのAMN10週投与後Casodex非投与10週経過群の発癌率77.7%(n=9)と去勢ラットのAMN10週投与後Casodex10週投与群の発癌率25.0%(n=8)であり,Casodexの発癌抑制効果が去勢ラットに認められた。
[今後の研究に関する展開]
平成6年度の研究ではCasodexの5mg/kg/day投与に発癌抑制効果がみられなかった。本年度の研究ではCasodexのdaseを25mg/kg/dayに増量したところ去勢ラットにおいて発癌抑制効果がみられた。今後はCasodexに認められた食道発癌抑制に関する基礎的検討をさらに行う予定である。食道癌の新しい治療方を考える上において、抗男性ホルモン剤を用いた治療実験を行うことは重要な研究課題であり,意義あるものと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 近藤泰理: "非ステロイド性抗アルドロゲン剤CasodexのAMNCN-Auyl-N-wethylvitrosauice" 第45回日本癌学会総会記事. 73 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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