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1995 年度 実績報告書

胸部食道癌根治手術後の再建胃管の機能に関する臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671314
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

井手 博子  東京女子医科大学, 医学部, 教授 (40075338)

研究分担者 太田 正穂  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (90246562)
中村 英美  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00227927)
小林 中  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (60215308)
中村 努  東京女子医科大学, 医学部, 助手 (30198220)
江口 礼紀  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (40138855)
キーワード胃管 / 幽門形成術 / 術後QOL / 99mTCシンチグラム / 胃管排泄機能
研究概要

【目的】食道癌切除術後の全迷切状況下における再建胃管の幽門形成術付加の意義をprospective rundomized trialにて胃管の機能、術後のQOLの面からの検討。
【方法】I.機能的評価 a)術後摂食状況のスコアリング、b)バリウム粒による胃管の排泄機能、c)99mTcーシンチグラムによる排泄機能測定
栄養学的評価:a)Rapid Turn-over Protein測定、b)総リンパ球数測定、c)小野寺の予後推定指数、d)術前・術後体重増減率、e)75g-OGTTによる血糖測定。
II.評価時期〜術後1ヵ月と6ヵ月後 III.症例集積目標数 胸壁前、胸骨後、後縦隔の3再建経路別にP群、N群各10例ずつ計60例とした。
【症例集積と研究過程】平成6年度末迄に検討し得たのは63例で上記の検査を漸次施行した。平成7年1月末迄に4例症例を追加し、計67例とした。1症例検討は6ヵ月間要するので、全例の検査終了は平成7年7月であった。8月よりデーター最終分析を行った。更に幽門形成術付加と術後長期経過例に於ける胃食道内への消化液(特に膵胆汁液)の逆流、ダンピングに関する病態を解明するため、平成7年度からは24時間pHモニターを中心にした現在も検討を行っている。
【検討結果】幽門形成術の付加は術後の逆流症状や食事に関する愁訴を軽減する効果があり、特に胸壁前経路再建で有用である傾向が得られた。排泄試験で付加群は大部分が経時的改善を示したが、非付加群では半数は経時的改善がなく、遅延群の中に社会復帰が遅れる症例があった。栄養学的評価では両群に差はなかった。異常から再建胃管の幽門形成術付加は必須ではないが術後回復期の食事摂取に関するQOLに効果的に作用する結果が得られた。
【今後の研究の展望】長期予後に於ける胃内十二指腸液逆流状態に関する幽門形成形成術の意義について更に研究が必要と考えられる。
●平成8年1月論文作成日本胸部外科学会雑誌に投稿した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 井手 博子 他: "食道癌切除再建術後の病態の検討" 日本消化器外科学会雑誌. 28. 2057-2061 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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