研究課題/領域番号 |
06671317
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
松本 純夫 藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (80124957)
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研究分担者 |
水野 有朋 藤田保健衛生大学, 医学部, 助手 (50200019)
鈴木 啓一郎 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (20146608)
梅本 俊治 藤田保健衛生大学, 医学部, 助教授 (70138022)
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キーワード | 高速度ビデオ / 微小循環 / リンパ / 癌転移 |
研究概要 |
平成7年度はマイクロマニュピュレータを移動ステージ上に乗せて、ラット腸間膜内の細動脈、毛細管後細静脈、リンパ管内にAH130肝癌細胞を注入して、どの脈管内での運動を高速度ビデオで記録解析する予定であったが、技術的に移動ステージ上にマニュピュレータの搭載が無理であった。そのため平成6年度と同様、ラットにAH130肝細胞癌を頚動脈から大動脈内に注入して腸間膜で各脈管内でのAH130の運動を観察した。無処置ラットでは赤血球、白血球のSludgingがすぐに起こり、癌細胞は細動脈内でそれらの血球の間に閉じこめられてしまう。ヘパリン投与群では白血球の細動脈内壁への膠着は起こるが、赤血球の流れはスムーズで、AH130は細動脈内をひっかかりながらも通過していく像が記録された。PGE1,PGI2投与群でも細動脈内でのAH130の運動はほぼ同様であった。 毛細血管後細静脈、リンパ管内のAH130の運動を記録しようと、小腸壁内、パイエル板内に癌細胞を注射したが、癌細胞が漿膜面へ漏出してしまうためにきれいな画像が得られなかった。腸間膜リンパ節へ注入すればリンパ管内の観察ができるかとも考えたが、実際には厚い脂肪組織に透過光が得られず、観察は不可能であった。 血小板凝集抑制作用のある薬剤で癌細胞の細動脈内での停滞を防止できることは確認したが、生体での転移経路である静脈、リンパ管内での運動はまだできていないのが現状である。
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