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1995 年度 実績報告書

臨床応用を目指した新しい人工気管コーティング剤の開発-正常ヒト気管支上皮細胞の増生に対する各種細胞外基質コーティングの効果に関する検討-

研究課題

研究課題/領域番号 06671326
研究機関千葉大学

研究代表者

馬場 雅行  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (00143305)

研究分担者 高野 浩昌  千葉大学, 医学部, 助手 (40272314)
飯笹 俊彦  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (10272303)
斎藤 幸雄  千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (60261905)
藤澤 武彦  千葉大学, 医学部, 助教授 (80110328)
山口 豊  千葉大学, 医学部, 教授 (80009448)
キーワード人工気管 / コーテイング剤 / 細胞外基質 / ヒト気管支上皮細胞 / 無血清培地 / マ-レックスメッシュ(Marlexmesh) / Porous type artificial trachea / explant culture
研究概要

ポリスチレンディッシュを用いたexplant cultureにおいて,正常ヒト気管支上皮細胞(以下NHBEC)の増生にはTypeIVコラーゲンにラミニン,フィブロネクチンを加えるコーテイングが有効であるとの結果をふまえ,医療用に市販されている厚さ0.6mm,pore size約300μmのpolypropylene製Marlex meshを人工気管素材として選びin vitroにおけるNHBECの増生を検討した.
【材料と方法】あらかじめ底をくりぬいた60mmのディッシュに,以下に述べるコーテイングを行ったMarelx meshを張り付け,100mmディッシュに置き本実験の培養システムを作成した.A群:TypeIコラーゲンを厚くコーテイングした,B群:A群にTypeIVコラーゲン,ラミニン,フィブロネクチンを重層した,の2群を作製し比較検討した.手術標本より気管支片を採取,Marlex mesh上に静置しexplant cultureを開始した.無血清培地LHC‐9を用い,CO_2 incubator(5%CO_2,36.5℃)内で培養を行い,増生の見られた39日から41日の培養後,2%グルタールアルデハイドにて48時間固定,ギムザ染色し増生面積を測定した
【結果】TypeIコラーゲンを厚くコーテイングした上にTypeIVコラーゲンおよびラミニン,フィブロネクチンの細胞接着蛋白質をコーテイングすることでNHBECの増生は,TypeIコラーゲン単独のみに比して促進された.
【結論】以上より無血清培地を用いたNHBECのoutgrowth培養法の検討では,TypeIVコラーゲンにラミニン,フィブロネクチンの細胞接着蛋白質を加えるコーテイングがNHBECの増生に非常に有効であり,mesh型人工気管内腔面を気管(支)上皮細胞で被覆させるために有用な基材となる可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 渋谷 潔: "Mesh型人工気管被覆を目的とする各種細胞外基質の正常ヒト気管(支)上皮細胞(NHBEC)の増生に対する効果についての検討" 日本呼吸器外科学会雑誌. 9. 353 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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