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1994 年度 実績報告書

腹直筋ポンプを用いた生物学的ポンプによる心補助効果とその臨床応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 06671338
研究機関京都大学

研究代表者

西村 和修  京都大学, 医学部, 助手 (70252450)

研究分担者 判 敏彦  京都大学, 医学部, 教授 (00173120)
キーワード骨格筋ポンプ / 腹直筋 / 心補助
研究概要

1.電気的Conditioning
犬を用いて、6週間の電気的Conditioningを行った。4頭において、その慢性期の筋力の評価や筋肉の転換(速筋から遅筋へ)を観察した。除神経はせずに、3分節の支配神経を同時に刺激する方法を取った。その研究の結果、筋肉の転換を生化学的に証明した。また、それに伴って、筋力の約70%の低下を認めた。これはこれまで報告されている広背筋の結果とほぼ同等と見なされた。我々独自のアイデアである3分節刺激の妥当性が証明された。今後は除神経後の変化を見る必要がある。
2.Pericardomyoplastyの急性実験
犬の心外膜の前面を切除し、これを有茎とした腹直筋で置換して電気刺激にて収縮させた。その結果、1回心拍出量の約30%の増加を認めた。容量負荷とβ遮断剤で作成した心不全モデルにおいてはその効果はさらに強かった。また、心エコーにて血流の変化を見たが、Pericardomyoplastyによる有害なものは認めなかった。Pericardomyoplastyの効果は急性実験で見る限りにおいては、かなり満足する心補助効果が得られた。従来より臨床で試みられているdynamic cardiomyoplastyに比べると補助効果は大きいと考えられる。補助時に房室弁の逆流が一部見られたが問題となるものではなかった。今後は慢性期に癒着や筋低下などの影響がどの程度あるのかを評価する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 腰地孝昭: "腹直筋を用いた心外膜形成術による急性期心補助効果についての実験的検討" 人工臓器. 23. 3-6 (1994)

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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