研究課題/領域番号 |
06671358
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
三好 新一郎 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (00190827)
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研究分担者 |
鈴間 孝臣 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (20226575)
別所 俊哉 和歌山県立医科大学, 医学部, 助手 (60254538)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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キーワード | 肺癌 / 開胸手術 / 術前リハビリテーション / 段階的運動負荷試験 / 万歩計 / 肺機能 |
研究概要 |
開胸術予定肺癌患者に万歩計を用いた家庭リハビリを行い、家庭リハビリが耐運動能の向上に有効かどうかを検討した。1.対象:開胸術予定肺癌患者14例とした。2.方法:万歩計を用いてリハビリ前の1日歩数を1週間測定し、術前平均1日歩数を求めた。術前平均1日歩数の2倍以上の歩数を歩くよう指示した。リハビリ期間は3週間以上を目標とした。リハビリの前後に肺機能と段階的運動負荷試験を行った。3.結果:リハビリ後の最大酸素摂取量(maxVO2)または、静脈血乳酸値が2.2mmol/Lの時点での酸素摂取量(La-2.2VO2:empirical anaerobic threshold)がリハビリ前に比し、5%以上改善した症例は8例(有効群)、5%以下であった症例は6例(無効群)であった。リハビリ無効の原因はリハビリ期間の不足(1例)、1日歩数の増加率の不足(2例)、肺癌の進行(2例)、合併心疾患(1例)などが考えられた。有効群8例のリハビリ中の一日歩数は術前の2.5(]S.Y+-[)1.8倍であった。肺機能はFVC(3.04(]S.Y+-[)1.00>3.25(]S.Y+-[)0.93L:p=0.02)とVC(3.13(]S.Y+-[)0.97>3.35(]S.Y+-[)0.99L:p=0.0018)はリハビリ前後で有意に増加したが、FEV1.0(1.90(]S.Y+-[)0.70>1.94(]S.Y+-[)0.68L/s)とMVV(73.1(]S.Y+-[)26.3>75.2(]S.Y+-[)27.7L/min)は有意な変化を認めなかった。運動負荷試験においてはmaxVO2/BSA(636(]S.Y+-[)181→705(]S.Y+-[)168ml/min/m^2:P=0.0008),maxO2-pulse/BSA(4.64(]S.Y+-[)1.23→5.17(]S.Y+-[)1.13ml/m^2:P=0.0011)、および、La2.2VO2/BSA(452(]S.Y+-[)88→504(]S.Y+-[)108ml/min/m^2:P=0.0052)はともに有意に上昇した。以上より約3週間の万歩計を用いた家庭リハビリで耐運動能の改善が得られることが明らかとなった。O2pulse、empiricalATの改善から循環の改善であることが示唆された。
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