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1994 年度 実績報告書

右心バイパスモデルにおける血管抵抗の変化に対する検討

研究課題

研究課題/領域番号 06671365
研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

黒澤 博身  東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (50075511)

研究分担者 山岸 正明  東京慈恵会医科大学, 医学部・心臓外科, 助手 (40182422)
江本 秀斗  東京慈恵会医科大学, 医学部・心臓外科, 講師 (10168817)
橋本 和弘  東京慈恵会医科大学, 医学部・心臓外科, 講師 (30172860)
キーワード右心バイパス / アムリノン / 一酸化窒素 / 肺血管抵抗
研究概要

右心バイパス手術(Fontan手術)後の血行動態・肺循環に及ぼす 1)大量アムリノン投与 2)低体温管理 3)内皮非依存性血管拡張因子である一酸化窒素(NO)ガス吸入 の効果を実験的に検討した。
方法:雑種成犬を対象にPentobarbital麻酔人工呼吸器による調節呼吸下に胸骨正中切開心臓を露出,大動脈・肺動脈・上大静脈・左心房に圧カテーテル・大動脈に心拍出量測定用flowmeter装着。同種大動脈ホモグラフトを右心房・主肺動脈間に吻合し,主肺動脈を遮断・三尖弁を閉鎖して完全右心バイパス(Fontanモデル)を作成した。各種CVP条件下に心拍出量・肺血管抵抗(PVR)を測定コントロールとした後,1)〜3)の効果を検討した。
結果:右心バイパス後心拍出量はCVPと有意の正の相関をもって上昇,正常心拍出量の維持にCVP17mmHg以上を要した。アムリノン5〜20μg/min/kg投与によりdose-dependentにPVR低下・心拍出量増加を認め,NO吸入5〜10ppmにてその効果は更に増強する傾向を示した。一方低体温管理は若干のPVR低下を示すものの,その効果は軽度であった。
結論:アムリノン投与・NO吸入の有用性が示唆され,今後臨床応用が可能と考えられた。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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