(1)術中得られたヒト悪性glioma組織を初代培養し、その細胞に対して6Gy照射した後、Single cell gel electrophoresis(SCG)法を行った。個々細胞のDNA damageを計測して症例ごとのDNA damage index(DDI)を求め、治療と予後との相関性を解析した。併せ行った症例ごとに求めたMIB-1、PCNA、P53の発現率と治療予後との関連性を検討した。 (2)悪性gliomaの集学的療法の一環として行ってきた術中照射療法(IORT)について、その効果と効果を高めるための関与因子について多変量解析し、併せてPCNAとの関連性を検討した。これらの成果について論文にまとめた。 (3)良性gliomaについてIORTの有効性を分析し、本法の有用性について論文にまとめた。 (4)基礎的研究(平成6年度報告書参照)に基づいて、低用量CDDPと放射線療法の併用療法をヒト悪性glioma症例について行い、予後と比較分析してその有効性、有用性について報告した。
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