研究概要 |
Patch-electrode voltage-clamp法を用いて、Whole-cell membrane currentの測定を試みた。ラット脳底動脈より、単離平滑筋細胞をcollagenase,elastase,hyalronidase,deoxyribonuclease Iを用いて分離した。顕微鏡下に細胞の形態変化を観察した後、patch-electrode voltage-clampを行なった。5μMのoxyhemoglobinを栄養液中に投与すると平滑筋細胞は収縮し、outward potassium currentsが上昇し、細胞膜の抵抗が減弱した。更に観察を続けると細胞は死滅した。現在、更に例数を重ねて、実験データを蓄積している。一方、ラットより、脳を摘出し、I5OμMの厚さの脳幹スライス標本を作製し、正中縫線核細胞にてpatch-electrode voltage-clampを行なった。現在のところ、電位依存性Na-currentと遅延性K-currentを測定し、各種薬剤の影響を検討している
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