研究課題/領域番号 |
06671409
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
山本 勇夫 横浜市立大学, 医学部, 教授 (30158266)
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研究分担者 |
佐藤 博信 横浜市立大学, 医学部, 助手 (90254226)
佐藤 正純 横浜市立大学, 医学部, 助手 (70244473)
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キーワード | 高血圧 / 孤束核 / C_1 cell group / 微小血管減圧術 |
研究概要 |
われわれは成犬を用いballoonによる左側延髄外側部の圧迫で右側に比し有意に収縮期、拡張期血圧が上昇し、圧迫の解除により徐々に血圧が正常化することを報告してきた。平成6年度の研究では、ラットで同様の実験を試みたが、初期の段階では延髄外側部をmicroballonで圧迫すると血圧は収縮期、拡張期ともに上昇する傾向を示すものの、約半数は呼吸障害や死の転帰をとった。これはballoonを拡張した際の大きさが一定でないことに起因すると考え、その後balloonを改良することにより最近の実験では比較的恒常的に圧迫時のみの一過性血圧上昇モデルを作成することが可能となった。しかし今の所左側圧迫で有意に血圧が変動しやすい傾向はみられていない。またラット延髄C_1 cell group、孤束核の破壊、および第IX、X脳神経を切断した際の血圧変動を経時的に観察した結果、C_1 cell groupや孤束核などの中枢神経系の破壊で有意に変化しやすい所見が得られた。しかし現在までのところC_1 cell group破壊でより血圧変動しやすい傾向を認めるものの、孤束核破壊のそれとの間に有意差はみられていない。 またこの間臨床的には左側顔面痙攣を伴う高血圧患者に微小血管減圧術を施行し、1例で術後6ケ月して降圧剤が不要になった症例を経験した。
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