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1994 年度 実績報告書

硬膜動静脈奇形の成因に関する研究(ラットAVFモデルを用いた検討)

研究課題

研究課題/領域番号 06671415
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

寺田 友昭  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (60227519)

研究分担者 中井 國雄  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (20180234)
キーワード硬膜動静脈奇形 / basic FGF / estrogen / venous hypertension
研究概要

我々の開発した動静脈瘻モデルを用いて以下の点を解明した。1)静脈圧亢進によりAVFが新たに発生する機序について:basic fibroblast growth factor(bFGF)に対するmonoclonal抗体を用いた免疫組織学的手法で静脈圧亢進ラットの静脈および静脈洞にbFGFが発現することを確認した。このことより、静脈壁に生じるangiogenic factorが硬膜動静脈瘻の発生に何らかの関与をしていることが示唆された。2)AVF発現を修飾する因子(ラット性別、年齢、血圧差により、またestrogen投与により、AVF発現率が変化するか)の検討:estrogen pellet(0.75mg/pellet,60 days release)投与メスラット38匹と非投与メスラット(control)17匹に静脈圧亢進を負荷し、60日後に静脈圧亢進を解除し、AVFの発生率に差がでるかを検討した。Estrogen負荷ラットで38匹中2匹にAVFが出現し、control群では17匹中AVFの出現は認めなかった。これら2群の間には有意の差は認めなかった。また、前回オス静脈圧亢進ラットではAVFは22匹中3匹に出現したが、この群との間にも有意差はなかった。以上より、estrogen自体はAVFの発生そのものには大きな影響はしないと考えられた。

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公開日: 1996-04-08   更新日: 2016-04-21  

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